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指示通りに行動しない理由はイメージが共有されていないから

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

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よくある話なんですが、会社で部下が言うことを聞かないとか。

素直でいいやつなのに仕事をやらせるとさっぱりおかしなことばかりするとか。

そういう事無いですか?

今回は、これもしかしたら、と気づいたことがあったので書いてみようと思います。

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指示通りに行動しない理由はいったいなんなのか?

部下がいうとおりに動かないというのはどこでもあることで珍しくもありません。しかし、上司の立場からするとこんなに腹立たしいことはないわけです。

よくある笑い話で、

ある人に、オーブンの火を見ておいてくれ、と頼んで出かけたら、家が丸焼けになっていた。

何してたんだ、と聞くと「オーブンの火を見ていました。しかし火を消せとは言われなかったので、火を見ていました」

と言うようなのがありますが、これと同じようなことが起こっていると考えていいと思います。

つまり、火を見ておけというのは、オーブンの火が大きくなり過ぎたら消してくれ、と言う意味なわけですが、それをイメージ出来ていないわけです。

つまり、オーブンの火が大きくなったら最終的に家が燃えてしまう、ということに思いが及ばない。

上司の指示する意味を汲み取ることが出来れば、上司から見た「素直」な反応になるはずですが、ここでイメージの共有化ができていなければ、いくら行動方法を示したところで、まともな対応にはならない、というわけです。

まあ、確立されたルーチンワークで、機械的な処理なら出来るでしょうが、トラブル対応やクレーム対応というようなマニュアル化しにくい仕事となると、お手上げ、ということになります。

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指示通りに行動してもらうためにイメージの共有化を図る

ということで、上司の指示通りに行動してもらうには、部下にその指示内容がいったい何を目指しているのかという意図を汲みとってもらう必要があります。

俺がやりたいことはこれで、うまく出来ればこういうイメージになるはずだ、と言う部分を言語化して伝達しなければ、上司の考えたように部下は動かないのではないかと思われます。

デキる部下なら、その指示内容はこういう意図ですか、と内容が明確になるまで質問するか、もっとデキる部下ならその質問から意図を汲みとって上司のイメージを察して行動に移す、ということになります。

一般社会でそんな人は殆ど見かけませんが、テレビドラマなんかでは、それについてはすでに手を打ってあります、的な発言をする部下がいますが、この場合まさに、イメージの共有化ができているから言わなくても伝わる、ということになるわけです。

イメージが共有化できていなければコミュニケーションははかれない

そして、あたり前のこととして、ひとつの言葉が指しているものから同じものをイメージできなければコミュニケーションは出来ません。

例えば、パソコンを運ぶから手伝ってくれ、と言われたとする。

Aさんはパソコンはノートパソコンだと思っているから何を手伝うんだろうと思う。

Bさんはパソコンはデスクトップパソコンだと思っているからちょっと机とかも運ばないといけないなと思う。

Cさんはパソコンはタブレットで持ち運ぶものだと思っているから意味がわからない。

こんな感じで、全く話が通じないわけです。

この時、指示者は、

「デスクトップパソコンを運ぶから机の移動を手伝ってくれ」

とでも言えば、ちょっと力仕事も必要だという感じで手伝えるわけです。

 

だから、イメージしやすい言葉で指示をしないと伝わらない、わけです。

部下が指示通りに動かないのは指示の仕方が悪いから

組織がうまく機能しない時は上司の指示が悪いことがほとんどです。

それはイメージの共有化が図れるような指示ができていないというのが、大きな理由だと思います。

どんなに口を酸っぱくして細かい説明をしたところで、部下には響きません。

仕事の途中経過および結果がどうなるのかをイメージさせる言葉で説明しなければ言われたこと以外の行動ができないからです。むしろ、部下は失敗を恐れ、指示されたこと以外やらない方向で仕事をします。特にやる気のないベテランほどそうなります。

しかし、この仕事がどういうイメージなるのか、そのために何をするのか、守るべきことがらは何で、やってはいけないことは何なのか、どこまでなら自分の裁量ではみ出しても良いのか、というガイドラインを示しておけば、部下はそれに照らし合わせて仕事をするし、ラインが分からなくなれば質問しに来るでしょう。

どんなに細かく行動を縛っても、うまく出来る人とできない人がいるので成果が上がったり上がらなかったりします。

それは楽譜・楽器が同じでもうまく音楽が演奏できる人とそうでない人がいるようなものです。楽譜も演奏方法も明確になっていてもそれだけでは大きな差がついてしまいます。

結局、その違いは演奏者の持っているイメージの差、ではないかと思います。

自分に対するイメージ、音楽に対するイメージ、演奏会に対するイメージ、コンクールに対するイメージ。

イメージ自体は色々ありますが、そのイメージが音楽の質を決めるように思います。

仕事も同じことで、組織としてのイメージが明確でそれが共有されなければいい仕事にならない。

これは部下に限りません。

人間関係全般でも言えることだと思います。

他人に対してコミュニケーションがうまく取れないと嘆いているあなた。

相手にイメージを伝えきれていますか?

曖昧な指示はもちろん駄目ですが、明確な指示でも結局どうしたいのかが分からないような指示を出していたら、部下は人形程度にしか動かないですよ。

あなたのイメージと部下のイメージが食い違っていたら、なんでそんな指示になるんだと反発されますよ。

これまでどうも上手くいかない感じだとしたら、

「イメージを共有する」

という概念を導入してみてはいかがでしょうか。

ここが土台となって初めて、「話せば分かる」ということになると思いますので。

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