この記事を読むのに必要な時間は約 14 分です。
マインドコントロール。なんだか嫌な感じがする言葉です。
洗脳。さらに嫌な感じがする言葉です、自分にとっては。
今のところ騙されているつもりはありませんが、なんだかやっぱり騙されているような気がしてきます。
というか、騙され続けているような気がしています。
これも自分の人生にとってプラスで幸せになる方法としてのマインドコントロールならいいんですが、おかしくなっていく方向でマインドコントロールされているとこわい。
しかも、洗脳にしてもマインドコントロールにしても上手な人はいつの間にか術にかけているわけで、今になって考えてみると学校や会社は本当にマインドコントロール装置だったと思います。
現在はそういう組織から離れたとは言えいまだに思い出すことがあるわけですから相当洗脳されていたということなんでしょう。
現在の日本ではテレビ、新聞、ネットあらゆる情報メディアが自分たちの都合のいい情報を流すわけですから、騙され続けているのかなと思ったりしますね。
そして、どうしてもそういう情報と触れ合う機会が多いわけですからその洗脳やマインドコントロールから抜け出すのは難しい気がします。
それでもどうにか出来ないか、ということでネットで調べてみました。
また騙されているのかもしれませんが。
洗脳やマインドコントロールの原則は視野の狭さと自己否定感?
それでマインドコントロールの解き方ということで調べてみると、こんなことが書いてありました。
自己否定感の強い人がマインドコントロールされやすい。
なるほど~。
自己肯定感とか自己否定感とか聞いたことがありますが、自己否定感が強い人が騙されやすいのか。
そしてもう一つ気になった言葉が、
視野が狭い人が騙されやすい
これも言われてみれば納得するところです。
そして、この自己否定感と視野が狭いというのはだいたい両方を同時に持っている気がします。
一般論としては、
何か一つ、たとえば学校の勉強だったとすると、もう学校の勉強が全てで、そこで自分より成績がいい人がいると自分はダメだと思ってしまう。
こんな場合、勉強のことしか見ていませんから視野は狭いし、常に自分より成績の良い人と比較しますから自己否定感が強くなるということ。
まあ、勉強ができて自分より下の人間しか見てなかったら視野が狭いが自己肯定感は強いということになってマインドコントロールはされにくいけど鼻持ちならないやつになりそうですが。
さて、こういう感じで自己否定感が強くなったところで、実は成績が良くなるサプリがありますよ、と持ちかけられたらどうでしょうか?
今のあなたはダメだけど、これを飲めばライバルをごぼう抜きです、といわれたら?
買いそうですよね。
これと似たような構造のマインドコントロール、いくらでもあります。
宗教だったら、あなたはなんだか救われていないでしょう、この宗教に入った人はみんな救われていますよ、だからあなたも入りなさい、と言う感じ。
もしも、視野が狭くて、宗教にしか救いがないと思っているんだけど自分はどうも救われていない感じがすると言う感じの人がいたら一発で入会しそうです。
金儲けの話だったら、あなたはいまお金がないんでしょう、現状の自分に満足していませんよね、でもこの投資をすれば一攫千金とまでは行かなくても着実にお金が増えて老後も安泰ですよ、というような手口で来られたらどうでしょうか?
いやいや、私は金持ってますからこれ以上稼ぐ必要ないんですよ、と言う人なら引っかからないでしょうけど、いくらお金持ちだったとしても自分がその金額で不安を感じて自己否定感を持っていたら、そして世の中カネだという視野の狭さを持っていたら、騙されそうじゃないですか。
本当にうまい儲け話だったとしたらそれは騙されたわけではないですからいいんですが、こういう場合大体が詐欺ですから、危険ですよね。
健康の分野だったら自分は健康そのものですと言う人ならいいんですが、なんとなく身体が疲れます、だるいですと言う人に対して、もっと元気になれますよという薬を紹介するとか、運動器具を勧めるとか。
マインドコントロールの方法としては、視野を狭めて自己否定感を強くした後に解決策を提示する、というのがその原則のようです。
洗脳やマインドコントロールを解く方法!視野を広くして自己肯定感を持つ
これまで見てきたように、マインドコントロールにかける場合は、相手の視野を狭くして自己否定感を持たせたうえで解決策を提示する、というパターンでした。
そしてこのパターンはなにもマインドコントロールだけではなくて、一般のコマーシャルでもよくあるパターンですよね。
じゃあ、マインドコントロールを解くにはどうすればいいんだ、ということになりますが、答えはこの逆をやればいいということになります。
つまり、視野を広くして自己肯定感を持つ、ということなんだそうです。
視野を広くする
たとえば学校の勉強だったら、勉強が出来なくても十分社会で役に立っている人がいるということを知ること、勉強だけが人生じゃないと知ること。
その上で、それでも勉強はある程度やったほうがいいということで勉強するということ。
そして、他人とむやみに比較しないこと。
自分には自分の能力があって、他人には他人の能力があって、この分野では勝てなくても別の分野で勝てばいいわけだし、何も勝つだけが人生じゃなくて、協力して何かを成し遂げるのも立派なことだというような感覚を覚えること。
いろんな個性があって一つのものが作られているということを知ること。
そういうことが分かっているだけでも随分違うと思います。
勉強だけが重要で後のことはどうでもいいというような人になると、テストの点数だけが大事でカンニングだろうが替え玉受験だろうがどんなことでも平気でするようになるわけで、この視野の狭さを解消することがまずは重要だと思います。
そして、視野を広くする方法は至って簡単です。
それは「いろんな人の話を聞く」ということです。
どんなことでもそうですが、対立するAとBがあった場合、両方の話を聞かないといけない。そして、AでもBでもない立場の人の話も聞かないといけない。
少なくともAとBとそのどちらでもないというCの立場の人の話を聞くようにすればいい。
勉強だったら勉強できないといけないという人、勉強なんてできなくてもいいと言う人、どっちでもいいと言う人の話を聞いた上で現在の社会を考えればやっぱり勉強しておいたほうがいいと判断する。
一方だけの意見を聞いてそれだけが正しいということになると、視野が狭くなって詐欺に引っかかるのではないかなと。
戦争なんかでもそうで、戦争する時に自分たちは悪いことをしている、と思ってやっている国はないわけです。どちらにも正義があってそのために戦争をしている。
最終的に勝ったほうが正しいことになりますが、戦争が始まった時はどちらも自分たちは正しいと思ってやっている。
だから視野を狭めないためには両方の言い分と第三者の意見を聞く必要があるのかなと。
歴史では勝った方の歴史が正史となりますが、それでもいくらかは負けた方の記録も残るわけで、その両方を見ないと騙されてしまうんじゃないかなと。
この場合は、第三者としての歴史はなかなかないでしょうから第三者の意見は難しいとは思いますが。
自己肯定感を高める
自己肯定感を高める方法についてはなかなか難しいんですが、大雑把に言うと「他人との比較をしない」ということになるでしょうか。
これは子供の頃から比較されて生きていますから、比較をやめようと言ってもなかなか出来ないと思いますが、自分は自己否定感が強いなと思うなら他人との比較をやめるべきでしょう。
学校では成績で比較され、会社でも成績で比較され、所得で比較され、健康状態で比較され、ということであらゆることで自分と他人が比較されてきていると思いますがそれをやめる。
あの人はこんなに出来るのになんで自分はこんだけしか出来ないんだというのをやめる、ということです。
比較をやめると言われてもそんなに簡単にやめられませんよ、というのが実際のところなので、なかなか自己否定感を克服するのは難しいと思いますが。
キリスト教では、だれでも神の前では平等だ、ということで人間同士の比較の愚かさを戒めているみたいですし、仏教でも仏の前の平等、ということで同じことをいいますが、現実には会社だったら社長と平社員が平等なわけはないし、学校なら先生と生徒が平等なわけはありません。
軍隊で大将と二等兵が平等だったら戦争は出来ません。
だからこういう組織に帰属している場合、この自己否定感をなくすのは無理なんじゃないかと思います。
心から仏の前では平等だと信じ込める人はいいんですが、普通の人にはそれは出来ませんから。
そうですね~
他の方法としては、密かに自分が勝ってるところを見つけるとかですかね。
はっきり言って、どうやっても勝てないところで勝負するのは潔く諦める。そして勝てるところで密かに勝っているぞと思う、みたいな感じでしょうか。
感覚としては釣りバカ日誌の浜ちゃんみたいな感じ。
会社の中で平社員だからもう出世のことは気にしない。しかし釣りのことなら社長に勝っている、みたいな感じ。
これならだれでもできるんじゃないでしょうか。
学生なら勉強は出来なくてもスポーツが出来るとか、もう何にも勝てるところがないと思ったら、欠点の数なら負けないとか、物分りの悪さなら負けないとか。ヤケクソですけど。
この欠点が多かったり物分りが悪かったりするのはどうしようもないようですが、実はそうでもなくて、マニュアルを作成するような場合のチェッカーとしては非常に優秀だったりします。
なにしろ、この物分りの悪いおかしなことばかりやる人でも使えるマニュアルなら誰にも文句は言われないだろう、ということになりますから。
要は自分の欠点でも長所として活かす場面があるはずだ、ということで自己肯定感につなげるということですね。
ただ、あいつよりはマシだ的なのは嫌味な人間になってしまうので良くないかなと。
そういうのが集まるとイジメになる気がしますから。
場所が変われば豪さが変わるというのもあります。
たとえば、病院で一番偉いのは重病から立ち直ってきた人なわけで、そんな人は相手が社長だろうがヤクザの親分だろうが尊敬されて大事にされるわけです、病院の中だけですけど。
そういう意味では病院というのは困りますが、自分を大事にしてくれる場所とかそういう人がいるところを見つけるというのが出来ればそれもいいんじゃないかと思います。
結局誰かに認めてもらえたら自己肯定感は高まるわけで、毎日バカにされる日々であったとしても、いやそれほど悪くはないよと言ってくれる人がいればまた全然違ってくるわけです。
そういう人がいないなら鏡に向かって自分で自分に言い聞かせる感じでしょうか。
そんなの出来ないと言う人も多いと思いますが。
いかがでしょうか。
洗脳とかマインドコントロール、引っかかると抜け出すのは容易ではありません。しかしもしかしてコントロールされているのでは?と思ったら視野を拡げることと自己肯定感を持つことを意識してみて下さい。
視野を広げるには広く意見を聞くこと、ネットで検索するにしても肯定、否定、どちらでもない、という意見を確認すること。
自己肯定感を持つためには、いいところを見つけること、欠点と思っているところでも見方を変えて長所として使えないかと考えてみること。
その上で近寄ってきている人と接してみて、やっぱりすすめられたことをやってみようとか、やめておこうとか判断するのがいいんじゃないかなと思います。
とはいえ、詐欺師は何枚も上手で警戒なんてさせないように近づいてきます。
くれぐれもわけもなく笑顔で接してくる人にはご注意を。