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ガラス窓の歴史は日本ではいつから?普及したのは大正時代以降

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

窓ガラス

Free-Photos / Pixabay

 

今回は日本のガラス窓の歴史のお話。

ガラス自体は古代からあったわけですがガラス窓はどうなっているんでしょうか?

板ガラスは古くからあったようですが、今のように大きなものはなかなか出来なかったそうです。

ではどんな状況だったのか見てみることにしましょう。

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日本のガラス窓の歴史

ガラス窓が普及するのはwikiによるとこんな感じ。

 

==ここから==

1915年ごろ、ベルギーのフルコールによる「フルコール法」、アメリカのコルバーンによる「コルバーン法」が実用化され、溶解したガラスから、直接板状のガラスを垂直引き上げで製造出来るようになった。

日本では1920年(大正9年)に日本板硝子がコルバーン法を導入、生産開始している。

昭和初期にかけ、この薄い板ガラスを障子にはめる事が流行し、需要も拡大していった。

==ここまで==

 

ということだそうです。

 

だから、日本ではせいぜい大正時代以降ということになるんですね。

ただし、昭和初期にはそれなりに普及していたようです。

日本の家屋は障子、木戸、ふすまなどですから、透明なガラスは馴染みやすかったんでしょう。

今のような本当に大きな板硝子が作れるようになったのは実はもう少し後。

これもwikiによりますが

 

==ここから==

1920~1930年にかけてアメリカでロール法が、さらに1950年にはイギリスで磨き工程が不要で平滑性に優れた「フロート法」が開発され、大型の高透過ガラスの製造が可能になった。

日本でも1965年(昭和40年)から導入が進み、単板ガラスはフロートガラスへと移行していった。

なお、フロート法では作れない型板ガラスや網入りガラス(磨きガラス)は、現在でもロール法が発展した「ロールアウト法」で製造されている。

==ここまで==

 

ということですから、1950年(昭和25年)のフロート法以降になるわけです。

大きな板硝子は戦後普及したということ。

日本では1965年(昭和40年)にようやく出来るようになったわけですね。

東京オリンピックが昭和39年ですから、その翌年になります。

今では当たり前になった高層ビルの大きな窓ガラスなんて、最近のことなわけです。

ちなみに。

管理人は技術的なことに興味があるので、フロートガラスの製造方法について調べてみました。

フロート法というのは、wikiによると

 

==ここから==

フロートガラス (float glass) は、金属を融解した上に融解したガラスを薄く浮かべることで製造した板状のガラスである 。

フロートガラス製法は1950年代にアラステア・ピルキントン(en)が発明し、イギリスのピルキントン社が最初に使ったため Pilkington process とも呼ばれている。

金属にはスズが主に使われるが、過去には鉛や融点の低い各種合金も使われていた。

厚さが均一で表面が極めて平坦なガラスを製造することができ、窓ガラスの多くはフロートガラスである。

フロートガラスの多くはソーダ石灰ガラスだが、ホウケイ酸ガラスも特殊用途ながら比較的多く使われる。

フラットパネルディスプレイのガラスもフロートガラスの製法で製造されている。

もっとも、フラットパネルディスプレイのガラスが全てフロートガラスというわけではない。

ショットはフロートガラス法を使っているが、コーニングはオーバーフローダウンドロー法(en)を使っている。

==ここまで==

 

ということだそうです。

金属のスズを溶かして、その上に溶けたガラスを流すということですね。

液体の上を流すので表面は鏡面になるわけです。

このメリットは大きくて、それまではガラスは表面を磨いていたわけですが、これなら磨く必要がない。

大きな板硝子が安価に製造できるということですね~

なお、この板硝子、実は実質、2007年現在、世界のフロートガラス市場はAGC、日本板硝子/ピルキントン、サンゴバン、ガーディアン・インダストリーズの4社がほぼ独占している。

ということだそうです。

ネットで見ていると

1位:旭硝子(18%、日本)
2位:サンゴバン・セントラル硝子(17%、仏・日本)
3位:日本板硝子(17%、日本)
4位:ガーディアン(13%、米)

と4社で世界の65%のシェアを占めています。

というのがありました。

ただ、こういう統計の場合どこまで信憑性があるかはなんとも言えません。

今は中国の追い上げがすごいので微妙ですし、国内ではむしろ海外の安いガラスが増えているようです。

昔はガラスは難しい技術だったんでしょうが、今となってはそんなに大したものではない。

どこでも作ることが出来るようになったということでしょう。

特に窓ガラスのような板ガラスはどこでも作ることが出来る。

もう、自動車や液晶のような特殊なものを作らないと、一般家屋の建築用ではやっていけないんでしょうね。

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管理人のまとめ

今回は、日本のガラス窓の歴史についてお話しました

日本で板ガラスが作れるようになったのは、大正時代で普及し始めたのは昭和初期。

当時の一般的な住宅は残っていませんからどの程度のガラスが使われていたのかなどはよくわからないようです。

今は当たり前のガラス窓ですが、かつては技術的には高度なものだったんでしょう。

ガラスについては、今現在日本メーカーは3社で世界シェアの約半分になるようですが、残念ながら中国などに追い上げられていて厳しいみたいですね。

管理人としては頑張って欲しいところです。

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