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苛性ソーダ フレーク 25kg 【KD】【医薬用外劇物】 <フレーク 苛性ソーダ>カセイソーダ かせいソーダ 石鹸せっけん 油汚れ落とし
管理人のおっさんです。
今回は、苛性ソーダの処分方法。自宅でやるならクエン酸で中和か?というお話。
管理人、一応は応用化学専攻。
なので苛性ソーダのことは少しは知ってます。
昔、製紙工場にいたこともあるので、そのときにも苛性ソーダは大量に使ってましたね、洗浄用で。
それで。
これ、実験室でちょっと使うくらいならいいんですけど、工業的に大量に使うとなると本当に危険なんですよね。
しかも、工場でかなり薄めた苛性ソーダの液を洗浄用で大量に使ってたりすると感覚がだんだんとマヒしてくるんですよ。
マヒといっても手足の感覚がなくなるとかじゃなくて、危険度がマヒする方ですけどね。
何しろこの薬品は危険薬品。
いわゆる劇薬ですから。
入手自体も簡単なだけに注意が必要です。
それはそうとして。
この苛性ソーダ、買ったはいいけどあとの処分に困ると言う人もいるはず。
本来は地方自治体に処分方法を確認して、自治体でやって貰える場合は自治体で、それが出来なければしかるべき業者に頼むのが正しい方法になります。
しかし。
苛性ソーダのフレークを水に溶かした残りが50mlくらいある、とかだったらそんなに面倒なことはやりたくないかも。
もうちょっと簡単になんとかならないか?
ということで。
この記事では、苛性ソーダの処分方法。自宅でやるならクエン酸で中和か?というお話をしたいと思います。
苛性ソーダの処分はとにかく安全第一
まず断っておきますが。
苛性ソーダの処分は基本的に勝手にやってはいけません。
数量が多いならちゃんとした業者にお金を払って処分してもらうべきです。
そこまで大げさではないと言う場合だけ仕方ないから自分でやる、ということですね。
くれぐれもまともな知識がない人が適当に薄めて流す、みたいなことはやらないように。
強アルカリというのは水で薄めても怖いものですから。
と、前置きはこれくらいで。
ここで問題にするのは苛性ソーダの水溶液の処分方法になります。
フレークの苛性ソーダの場合はこれから水で薄めて使えるわけですから、捨てる必要も無いと思いますので、それはしっかりしたポリ瓶に入れて保管しておいてください。
それでこの苛性ソーダ水溶液ですけど。
普通に洗浄用で使うなら濃度は数%程度でしょうか。
さっき手作りせっけんで使うときの濃度を調べると15%くらいで使っているようでした。
水酸化ナトリウム水溶液15%濃度って結構濃いんですよね。
管理人が工場で使っていた工業用のものが20%濃度でしたから。
実験で使うならそれをさらに10倍に薄めて2%濃度くらいにして使ってましたね。
それはそうとして。
この水溶液、中和するのはクエン酸が便利だと思います。
これも簡単に購入できますので。
たとえばこんなやつ。
クエン酸は当然酸性なので、これをアルカリ性の苛性ソーダ水溶液に混ぜて中和するわけです。
それとクエン酸がいいのはあまり人体に危険性がないというところですね。
食品にも多く含まれている成分ですから。
でですね。
捨てたい苛性ソーダ水溶液なんですけど、取り扱いは本当に注意が必要です。
まずは目ですね、
苛性ソーダが目に入ると最悪失明します。
苛性ソーダはタンパク質を溶かすので目の角膜も溶けるんですよね。
なので、たとえ薄い苛性ソーダ水溶液でも目に入ったらとても危険。
むしろ濃度が薄いので気が付かずに放置して知らないうちに目がおかしいとかそういうことはありえます。
なので最低でもメガネを掛けてください。
できればゴーグルをつけたほうがいいです。
それから手ですけど、これはゴム手袋がいいですね。
トイレ掃除をするときに使うやつ。
こんな感じですかね。
とにかく皮膚につくと危険なのでできるだけ手をカバーする必要があります。
数%程度の薄い苛性ソーダなら素手で触ってもどうということはないんですが、それでもすぐに手を洗うべきです。
まあ、ヌルヌルして気持ち悪いので手を洗わずにはいられないと思いますけど。
とにかく、直接皮膚につかない工夫をすること。
これが重要です。
そして、準備ができたら苛性ソーダの水溶液の中に徐々にクエン酸を入れて静かにかき混ぜる。
どのくらい入れたらいいかは苛性ソーダの濃度によって違うのである程度入れたらリトマス試験紙やPHメーターなどで様子を確認する必要があります。
リトマス試験紙はこういうやつ。
学校で使ったことありますね~
懐かしい。
PHメーターがあればその方がいいんですが、今回はある程度中和していればいいので正確な数値を測定する必要もない。
なので簡易的にリトマス試験紙でいいのかなと思いますね。
これでクエン酸を添加して酸性になったらOK。
クエン酸は酸性だと言っても強酸ではないので少々酸性になっても大量の水で流せば大きな問題にはなりません。
中和できたらあとはトイレなどに大量の水とともに流して完了、となります。
やること自体は、液に粉を混ぜてPHを確認して中和したら大量の水で流す、と言う作業なので大したことはないんです。
しかし、とにかく家庭で苛性ソーダを取り扱うというのが面倒です。
ちょっと大げさな感じもしますが、これくらいの準備をしてちょうどいいのかな、と思いますね。
怪我をしてからでは遅いですから。
管理人のまとめ
今回は、苛性ソーダの処分方法。自宅でやるならクエン酸で中和か?というお話でした。
管理人は昔製紙工場に勤務したことがあるので苛性ソーダはよく扱ってました。
製紙工程でも苛性ソーダはなにかと使われるんですよね。
それで、工場なのでその苛性ソーダで処理したパルプの上で転んだ人とかいたわけですよ。
もうそうなると大事故なんですよね。
その人は薬傷、具体的には苛性ソーダによるやけどですけど、になって2ヶ月位休んでいたと思います。
作業服に苛性ソーダが付着してそのまま服を脱がして水で散々洗ってもそういう状態になってました。
本当に苛性ソーダは怖い薬品なんです。
少量なら大したことはないんですけど、ナメていたら痛い目にあいます。
本来であれば、苛性ソーダなんて薬品は使い切るべき薬品なんです。
洗浄に使うなら十分濃度は薄めて、捨てることまで想定してクエン酸などを用意しておくべきです。
それくらいのことをしてちょうどだと思いますね。
そしてできれば自分でやらずに自治体とか業者に頼んだほうがいいです。
その方が安全ですから。
とにかく、苛性ソーダは劇薬なので取り扱いは安全第一で。
事故だけは起こさないように注意して処分してほしいですね。
この記事が苛性ソーダの処分方法の参考になればと思います。
苛性ソーダの処分、絶対に安全に注意して下さいね!
(参考)
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