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生涯未婚率アップ。
自分もそれに貢献している一人ですが。
そもそも生涯未婚率というのは、50歳時点で結婚していない人の割合なんだとか。
まあ、普通に考えて50歳まで独身だったら生涯独身の確率は相当高いとは思いますが。
まだ諦めていないと口では言ってみても、女性の場合は子供も出来ないので結婚して家庭を持つ意味があまりないんだろうとは思います。
その状態でお金持ってたらなおさら面倒な旦那の面倒を見る気はないでしょうし。
男性の場合は若い奥さんを貰いたい願望はあるでしょうけど、なかなか相手にしてもらえないし、そもそもその年令で相手にしてもらえたらもっと早く結婚しているでしょうし。
ということで身につまされるこの生涯未婚率、どんなふうになってるんでしょうか?
[ad#ad]生涯未婚の男性23%、女性14%、最高更新(2015年調査結果)
まずは共同通信のニュース。
50歳まで一度も結婚をしたことのない人の割合を示す「生涯未婚率」は2015年に男性23.37%、女性14.06%だったことが4日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。10年の前回調査より男女とも3ポイント超伸びて過去最高を更新した。生涯未婚の人は男性のほぼ4人に1人、女性のほぼ7人に1人となり「結婚離れ」が鮮明になった。
ということだそうです。
自分も独身のおっさんですから、4人に1人と言われたら、「そうですか私もです」という反応になるんですが、どうにも縁がなかったみたいなんですよね~。
理由は様々ですが、ここでは経済的な問題が大きいと書かれていました。
将来に対する見通しが立たないので結婚に踏み切れないということなんでしょうけど、自分の場合はそうではありませんでしたからちょっと違うような気がします。
女性の高学歴化による晩婚化というのは大きいと思いますが、共働きでなければ生活できない社会環境になっているわけで、女性もある程度学歴がなかったら会社に対応できないというのは仕方がないと思います。
まあ、楽しいキャンパスライフなんていうのもチラチラしていますから、高校卒業したらすぐに結婚、というわけにはいかないでしょうし。
出会いが少ないといっても、引きこもりでない限り職場にも出会いがあるでしょうし、ネットもあるでしょうから、それは理由にならないでしょう。
自分の感覚ではやっぱり結婚に対する周囲の圧力が相当下がっていることが大きいと思っています。
面倒な人間関係を避ける社会の象徴という感じです。
そしてまた、結婚しなくても生活できる環境にもなっています。外食産業、コンビニ、駅前クリーニング、ネット通販、宅配など、家事の肩代わりをしてくれるサービスが整っていますから、都会ではお金さえあれば生活に困ることはないわけです。
健康的にどうなのかとか、そういうのは別として。
女性はもっとじゃないでしょうか。子供が大好きという場合は結婚して自分の子供がほしいでしょうが、そうでもないという場合は一人で気楽に生活できたらその方がいいという感じで。
それからもうひとつ思うことがあります。
[ad#ad]平和になると出生率が下がる?
これはキチンと調べたわけではありませんが、歴史的に見て平和になると出生率が下がるような気がしています。
とりあえず江戸時代はあんまり人口が増えていないんだそうです。
この時期、天下泰平でしたから。人口抑制政策が取られていたかどうかは知りませんし、産婆さんが不要な子供を間引いていたこともあるとは思いますが、それにしても戦国時代のようにいつ死ぬかわからない日々を過ごしていたときのほうが出生率が高かったみたいなんですね。
結局、そう簡単に人が死なないということになると子供を残さなくなるということのように思います。
逆に、戦後すぐなんかは物凄い勢いで人口が増えたわけで、この時は戦争で人口が減っていたので大変だということで産めよ増やせよ、となっていたと思います。
しかし、今は平和な時代、子供を残さなくていいなら結婚する必要はないわけで、男性は女性を求めるかもしれませんが、女性は子供を生む気がないとなれば結婚なんかしなくていいじゃないか、となるのではないかなと。
どんなに女性の高学歴化が進もうが、経済的に余裕がなかろうが、生物として出生率を上げなければ種の保存にかかわるということになれば、結婚して子供を生む人が増えると思うんですよね。
法律や社会制度は人間が行きていく上で守ったほうがいいと思われるルールとして造られていますが、本能は生来持っているものですから、法律と本能なら必ず本能のほうが勝ちます。
自分はこの流れ、日本民族が本能的に現在は人口を増やす必要はない、と判断しているんじゃないかと思っています。
もっとゆったり暮らそうよ、と。
いくらお役所が出生率を増やしましょう、少子化を改善しましょうといったところで、民族の本能の方が圧勝するでしょう。
どう考えても、これまでのインフラを使うなら人口が少ない方がラクに生活できると思うんです。食料の生産もエネルギーの供給も余ってくるはずですから。
若い人がいなくなれば、お金を稼げなくなるのではないか、というのもちょっとおかしいかなと。
肉体労働を安くやってもらうという意味ではそうかもしれませんが、もうAIが発達してロボットがもっと身近になれば肉体労働も頭脳労働もそんなに必要なくなると思います。
現実に起きていることは若者の失業なわけですから、少子化になっても労働市場はあんまり困らないんじゃないでしょうか。
決まったことをやるルーチンワークはもう人間の仕事ではなくなって、そのルーチンワークの枠組みさえもAIが考えるようになるのでしょうから、人間は働きたいから働くというスタイルになるのかなと。
囲碁や将棋でAIが人間より強くなったみたいですが、それを見ると人間はゲームがしたいからゲームをするということで、強いだけならAIの方が強いということになるわけですから、労働についても同じことが発生して、人間はやりたいからやるのであって、機械のほうがもっとうまくやるようになると思われます。
結婚に関しても、もしかすると人間同士が共同生活するよりも、AIと一緒に生活したほうが気楽な生活になるのかも知れません。
アニメなんかでは秘書役のAIなんていくらでも出てくるわけですし。
どうしてもその人と一緒にいたい、と言う場合のみ結婚という形式をとる世の中がすぐそこまで来ているということなんでしょう。
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