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ナスカの地上絵は屋根のない大地に描かれており、その姿に驚嘆する。これらの作品が創られたのは約1500〜2000年前のことだ。もしも、学校のグラウンドに絵を描いたとしても、翌日には消えてしまうだろう。
しかし、ナスカの地上絵は岩を1m以上も掘り下げて彫られた彫刻ではない。線が20㎝ほどしか深くないのだ。これらの線は、太古のアンデスから流れてきた川の小石が日中の太陽で変色し、それを白い石膏が形作ったものだ。実際、黄土色の砂漠に描かれた線の溝はわずか10㎝程度に過ぎないのだ。
この記事では、ナスカの地上絵が消えない理由について探ってみよう。
ナスカの地上絵が消えない5つの理由
1. 雨が降らないから
ナスカにはほとんど雨が降らない。この砂漠地帯は木が生えないほどの乾燥地であり、傘が必要ないほどだ。
2. 細かい霧があるから
ナスカの大地を覆うのは、細かい霧。これが地上絵の線を固め、消えにくくしている。
3. 砂の蓄積を防いでいるから
日中の強い太陽が地面を暖め、熱せられた空気層が大地を覆っている。これが砂の蓄積を防いでいる。
4. 動物などが生息していなかったから
地上絵に描かれた動物は、ナスカの地域に生息していたものではない。この地は人が住んでいたものの、野生の動物が荒らすことはなかった。
5. マリアライへさんが保護活動に努めたから
マリアライへさんの保護活動により、道路や車の通行が制限され、地上絵が守られてきた。
あとがき
ナスカの地上絵は、驚くべき耐久性を持っていることがわかった。自然環境や人々の保護活動が、これらの謎めいた作品を現代に伝えているのだ。