この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
寝覚めが悪い、という言い方がありますよね。
大辞林によると、
①眠りからさめたときの気分がよくない。
②過去にした悪い行為が思い出されて、良心がとがめる。
ということだそうです。
だいたい、そういう時に使う言葉ですよね。
なんか悪い事したな、と思いながら眠ると、寝覚めが悪い、ということです。
ところが、これを「目覚め」が悪い、という言い方をする人が増えているんだとか。
文化庁が発表した平成27年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「寝覚めが悪い」を使う人が37.1パーセント、本来の言い方ではない「目覚めが悪い」を使う人が57.9パーセントという逆転した結果が出ている。
ということなんですよね。
なんということでしょう!
まあ、分からなくもないですが。
これってそもそもどっちが本当なのか?使い分けはどうなってるのか?気になったので調べてみます。
寝覚めが悪い?目覚めが悪い?どっちが本当?
もともと、寝覚めも目覚めも同じ意味だったそうです。しかし、その後派生した用法が分化していったということみたいですね。
寝覚めの方は、寝た状態から起き上がること、目覚めの方は、まぶたを開くことで、いずれも、その後心の状態がはっきりすること、だそうですから、大した違いはないようです。
ただ、目覚めの方は、目を開くということだけに、悟るとか、分かるとか、そういう意味が強いですから、目覚めが悪い、ということはないはずなんですよね、よく考えてみれば。
悟ったら心がスッキリするものだと思いますので。
そういう意味では、目覚めが悪い、というのはおかしくて、寝覚めが悪い、という方が正しい気がします。
寝覚めだったら、起き上がってみたらどうにも気分がすぐれない、という感じが出てるんじゃないかなと思いますので。
まあ、元々の意味が同じだったようですから、用法が混同されても不思議ではないですが。
まとめ
寝覚めと目覚めの違い、あんまりないみたいですね。
自分の感覚としては「寝覚め」は「目覚め」に駆逐されてなくなってしまうんじゃないかという気がします。実際、「寝覚め」の方は、寝覚めが悪い、くらいにしか使わないですし。
でも、目覚めが悪いっていうのも変なんだよな~
おかしいことばっかりやってた自分がまともなことが出来るようになったr、「俺は目が覚めたよ」っていうじゃないですか。
どうかんがえてもスッキリした時に目覚め、なわけですから目覚めが悪い、って言葉的に矛盾を含んでる気がするんですよね~
ただ言葉が使用されている現実は、もうすでに、正しいはずの「寝覚めが悪い」は間違っているはずの「目覚めが悪い」に逆転されているということですから、やっぱりあと数十年もすれば、「寝覚めって何?」ということになるのかもしれません。